間質性肺炎の紹介

肺に送られてきた酸素と血液中の二酸化炭素を交換する肺胞の壁を間質といいます。肺胞に炎症を起こす病気が肺炎であるのに対し、肺胞の壁の間質が結合した組織に炎症が起こるのが間質性肺炎です。発生年齢は、50〜60歳代に集中しています。

間質性肺炎の症状
痰を伴わない乾いた咳が出て、息苦しさを覚えます。微熱があり、からだがだるくなります。慢性化すると、細菌性の肺炎を伴うことがあり、その場合は痰がからむようになります。
また、皮膚に膨らみがあらわれたり、心臓肥大をもたらす肺性心を合併することもあります。

間質性肺炎の診断と治療
聴診や胸部エックス線検査、呼吸機能検査、血液検査、気管支鏡検査、肺生検などにより検査します。治療には副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤を使用します。呼吸不全に陥っても、病状が安定していれば、在宅酸素療法が可能です。